さいたま市の小学生へ|問いに合う答えを書きにくいときの家庭での確認

問題文を読んでいるのに、答えが問いとずれてしまう。さいたま市で小学生の学習を見守るご家庭でも、どう声をかければよいか迷うことがあるでしょう。まずは、問いの指示をつかむ・本文から根拠を探す・問いに合う形で書く、の順に一緒に確かめてみてください。
答えが合わないことだけで、「読めていない」と決めつける必要はありません。問いの意味を取り違えたのか、根拠を見つけにくかったのか、書くときに答えの形がずれたのかを分けると、次に試すことが見つけやすくなります。
問いに合う答えを書くには、何から確認する?
問題文を読み直す前に、問いが求めているものを短い言葉にしてみます。たとえば「だれのこと?」「理由?」「二つの違い?」「本文の言葉を抜き出すの?」と確認します。問いの最後にある「書きなさい」「説明しなさい」「選びなさい」も、答えの形を考える手がかりです。
- 問いの中心を見つける。「何を」「なぜ」「どのように」など、答える内容を示す言葉に印をつけます。
- 条件を確認する。「本文から」「一つ選んで」「二つ比べて」など、答え方の指定を探します。
- 本文に戻る。問いに関係する言葉や文を見つけ、答えの根拠として確かめます。
- 問いの形に合わせて書く。理由を聞かれたら理由を、人物を聞かれたら人物を答え、最後に問いと答えを続けて読んでみます。
一度に全部を直そうとしなくて大丈夫です。最初は「何を聞かれている?」だけを一緒に見て、次の問題では根拠を探すところまで、と確認する範囲を絞る方法もあります。
国語の問題では、問いの言葉と本文をどうつなぐ?
たとえば「主人公が安心したのはなぜですか」と聞かれたら、答えは主人公の気持ちを述べるだけでは足りず、その理由を本文から探す必要があります。本文に「友だちが迎えに来てくれた」とあれば、「友だちが迎えに来てくれたから」のように、問いに続けて自然な答えになるか確認できます。
「本文から書き抜きなさい」と「自分の言葉で説明しなさい」も、答え方が異なります。前者は本文中の表現を正確に探し、後者は本文の意味を保ちながらまとめます。どちらか迷ったら、問いの指示に戻りましょう。答えの内容が本文と合っていても、指定された方法と違うと、問いに十分応えられないことがあります。
教科書を読んだあと、内容の説明をどのように促すか迷う場合は、教科書を読んだあと「何が分かった?」に答えにくい子への聞き方も参考になります。問いに答える練習と、読んだ内容を自分の言葉で説明する練習は、重なる部分があっても同じものではありません。
教科書の問いは、教科によってどこを見ればよい?
社会の教科書で「この地域では、なぜこの産業がさかんなのでしょう」と問われた場合、産業の名前だけでなく、本文にある理由を探します。気候や土地の特徴など複数の要素が書かれていれば、問いが求める範囲に合わせて組み合わせます。本文にない知識を足すより、まず教科書の説明に戻って根拠を確かめるのが基本です。
算数では、答えの数値だけでなく「式を書きなさい」「どのように考えましたか」といった指示も確認します。問いに「理由を説明」とあれば、計算結果のみではなく、考え方を言葉にする必要があります。算数の文章題で数量や条件の読み取りに迷う場合は、問題文の条件を家庭で確かめる手順もあわせてご覧ください。
どの教科でも、問いの指示と教科書・資料の根拠を対応させることが大切です。ただし、問いに合う答えが書けない理由は一つとは限りません。語句の意味が分かりにくい、本文のどこを見ればよいか迷う、考えを文章にまとめにくいなど、つまずく場所は子どもによって異なります。
家庭では、どんなふうに確認するとよい?
宿題を見直すときは、間違いをすぐ指摘する前に「この問題は何を聞いているかな」と尋ねてみます。子どもが問いを言い換えられたら、「その答えの根拠はどこにある?」と本文へ戻ります。答えを一緒に完成させるより、問いと根拠を結びつけるところを支えるのが目安です。
- 問いの言葉を丸で囲み、答える内容を一言で言ってみる。
- 本文の根拠に線を引く。見つからないときは、問いに出てくる言葉と似た表現を探す。
- 書いた答えを問いの後ろにつなげて読み、意味が通るか確かめる。
- 「本文から抜き出す」などの指定と、実際の答え方が合っているか見る。
声かけは「ちゃんと読んで」より、「理由を聞かれているね。理由が書いてあるところを探そう」のように、次の行動が分かる形にします。疲れている日や時間が限られている日は、すべての問題を詳しく直さず、一問だけ選んで確認してもかまいません。
リーディングスキルテスト(RST)の公式説明では、文の基本構造を把握する力や、指示語が指す内容を認識する力など、読解を複数の観点から捉えています。これはテストの説明であり、家庭で一問間違えたことから子どもの読解力全体を判断できるという意味ではありません。家庭では、どの段階で迷ったかを知るための手がかりとして考えましょう。
家庭で続けても迷うときは、誰に相談する?
同じところで何度も止まる、教科によって差がある、問いを理解していても書き始めにくいなど、気になる様子が続く場合は、間違えた問題を数問だけ残して学校の先生に相談できます。「何ができないか」だけでなく、「問いの言い換えはできる」「本文の根拠を見つけるところで止まる」など、観察した事実を伝えると相談の焦点を合わせやすくなります。
家庭での確認が負担になっている場合や、教科書の読み方を一緒に練習したい場合は、学校や地域の学習相談、塾なども選択肢です。相談先を選ぶときは、子どもがどの場面で困っているかを共有できるか、使っている教科書や答案を見ながら具体的な手順を確認できるかを尋ねてみましょう。さいたま市内の窓口や相談方法は変更されることがあるため、利用を考える際は市や学校の公式案内で最新情報を確認してください。
よくある質問
問いに合わない答えを書くのは、問題文を読んでいないからですか?
そうとは限りません。問いの意味、本文の根拠、答えのまとめ方など、どこでずれたかは問題によって異なります。問いを言い換えられるか、根拠を指せるかを分けて確認してください。
親が答え方を教えてしまってもよいですか?
答えをそのまま伝える前に、「何を聞かれている?」「根拠はどこ?」と手順を尋ねてみましょう。難しそうなら、一緒に問いの指示を確認するなど、必要なところだけ手助けしてかまいません。
家庭で毎日、問題文の読み方を練習する必要がありますか?
毎日取り組む必要があるとは限りません。宿題や教科書の中から一問を選び、問いと根拠を確かめるだけでも、つまずく場所を知るきっかけになります。負担が大きいときは、量や頻度を調整してください。
参考資料
- 公式情報:リーディングスキルテスト(RST)とは(教育のための科学研究所)。RSTの目的や測定する読解の観点について確認しました。
- 編集部の見解:問いの指示・本文の根拠・答えの形を分けて確かめる方法は、家庭で問題を見直すための提案です。特定の方法による成績向上や、困りごとの解消を保証するものではありません。

