さいたま市緑区の小学生へ|教科書の語彙で止まるときの家庭での確認

教科書に知らない言葉が出てくると、そこで読むのをやめたり、内容を説明しにくくなったりすることがあります。さいたま市緑区のご家庭でも、まずは語句を文の中で確かめ、短く言い換え、前後の文とつなぐ手順を試せます。
すぐに答えを教えるより、「この言葉は、ここでは何を指しているかな」と一緒に考えるのが出発点です。分からない言葉があることだけで、読解力全体を決めつける必要はありません。
教科書の言葉で止まったら、何から確かめる?
最初に、止まった場所を一つだけ特定します。「全部分からない」と感じていても、実際には一語の意味、文のつながり、説明の長さなど、引っかかっているところはさまざまです。
- 止まった語句に印をつける。 読めない漢字なのか、読めるけれど意味があいまいなのかを分けます。
- その語句を含む一文を読み直す。 直前・直後の文も見て、何について説明しているかを探します。
- 子どもの言葉で言い換える。 正確な用語をすぐ言えなくても、「つまり、こういうことかな」と仮の説明を作ります。
- 本文に戻って確かめる。 言い換えが文の内容と合うか、主語や例、理由などを見ます。
たとえば「蒸発」という言葉で止まったとき、辞書の定義を覚えることだけを目指さず、教科書の図や前後の説明と一緒に確認します。「水が水蒸気になること」と言えたら、本文のどの部分がその説明を支えているかを探します。言い換えが少し違っていても、本文に戻る手がかりになります。
語彙は、辞書の意味だけでなく文の中で確かめる
一つの言葉でも、教科や文脈によって使い方を確かめる必要があります。日常会話では分かるつもりの語が、教科書では少し異なる意味や役割で使われることもあります。
家庭では、次の問いを一つずつ使うと、答えを急がずに確認できます。
- 「この言葉は、何について説明している?」
- 「近くに、意味を説明している文や例はある?」
- 「この言葉を使わずに、別の言い方にできる?」
たとえば社会の教科書で「生産」という語が出てきたら、辞書で調べるだけでなく、本文が何を作ることについて述べているのか、図表や具体例も見ます。本文と資料を結びつける読み方は、社会の資料と本文を一緒に読む手順も参考になります。
「説明できない」場合も、言葉の意味を知らないとは限りません。語句は分かっていても、文の主語と述語の関係や、前後のつながりを整理しにくいことがあります。教科書を読んだあとに内容を説明するのが難しいときの聞き方は、音読のあとに内容を確かめる方法でも紹介しています。
教科書のどこを使って確認すればいい?
語彙の確認は、教科書の本文だけに限りません。単元の見出し、写真や図、欄外の説明、練習問題も手がかりになります。ただし、先に答えを探すのではなく、何を説明する言葉なのかを本文で予想してから周辺を見ると、読み戻る目的がはっきりします。
理科なら、用語と変化の関係を確認します。「とける」「溶ける」など、日常でも使う言葉が出たときは、実験の前後で何がどう変わったのかを本文や図で確かめます。手順や注意点も合わせて読みたい場合は、理科の実験手順を家庭で確かめる方法が役立ちます。
国語なら、言葉の意味と文章中の役割を分けます。たとえば「しかし」があれば前後で内容がどう変わるか、「それ」があれば何を指すのかを確かめます。語句の意味だけでなく、文をつなぐ働きにも目を向けます。
算数なら、用語と問題の条件を一緒に見ます。「差」「合計」などを短く説明し、問題文のどの数や場面と結びつくかを探します。意味を言えたかだけでなく、問題の中でどう使われているかを確かめるのがポイントです。
家庭では、どこまで手伝うとよい?
一度に何語も調べると、読む目的が見えにくくなることがあります。まずは、理解に影響していそうな語を一つ選びます。すべての未知語をその場で辞書引きする必要はありません。
次の順番で、無理のない範囲を確かめてみてください。
- 子どもが止まった語句を聞く。「どこが気になった?」と尋ねます。
- 本文や図から意味を予想する。すぐに正解を求めず、手がかりを探します。
- 必要なら辞書や教科書の用語説明で確認する。
- 一文を短く言い換え、本文の内容と合うか戻って確かめる。
大人が意味を説明したあとに「分かった?」と聞くだけでは、子どもがどこまで理解したか分かりにくいこともあります。「この文を自分の言葉で言うと?」と促し、難しそうなら選択肢を示したり、文を一緒に区切ったりして構いません。うまく説明できないときは、読み直す場所を一緒に探すだけでも確認になります。
何度も同じ語句で止まるときは、どう相談する?
家庭で確認しても同じところで止まり、宿題や授業の理解に影響しているように感じるときは、学校の先生に相談できます。相談時は「読めない」とまとめるより、教科書のどの単元・どの語句で、どんな様子になるかを具体的に伝えると話し合いやすくなります。
たとえば、「言葉の読みはできるが、説明文の『たとえば』以降で意味をつなぎにくい」「理科の用語を覚えても、本文のどの現象を指すか迷う」など、見えた事実を共有します。家庭で試したことと、そのときの反応も伝えれば、先生と次の確認方法を相談する材料になります。
リーディングスキルテスト(RST)の公式サイトでは、教科書などの情報を正確に読み解く力を測るテストとして説明され、語句の定義を使う力など複数の観点が紹介されています。掲載情報によると、対象は小学5年生から成人です。これは読解を考える一つの参考情報であり、家庭での観察だけで能力を判定したり、特定のテストを受ける必要があると決めたりするものではありません。相談では、まず実際に困る場面を共有し、必要な確認方法を学校と考えていきましょう。
よくある質問
知らない言葉は、毎回辞書で調べるべきですか?
毎回調べなくてもかまいません。本文の理解に関わる語を選び、前後の文や図から意味を予想してから辞書で確かめる方法があります。
言葉の意味を答えられれば、文章を理解できたと考えてよいですか?
意味を言えることは手がかりの一つですが、それだけで文章全体の理解を判断することはできません。その言葉が文の中で何を説明し、前後とどうつながるかも確かめてください。
家庭で教えていると、かえって混乱させないか心配です。
正しい説明をすぐに伝えることにこだわらず、「本文のどこに手がかりがあるかな」と一緒に探すところから始められます。説明が難しいときは、教科書の該当箇所を先生に見てもらう選択肢もあります。
RSTを受ければ、語彙の困りごとが分かりますか?
公式サイトでは読解力を複数の観点から測定すると説明されていますが、個別の困りごとを家庭だけで判断する代わりになるとは限りません。受検を検討する場合は、対象年齢や申込み方法など最新の条件を公式窓口で確認してください。
参考資料・編集部の見解
一次情報:リーディングスキルテスト(RST)公式サイト「リーディングスキルテストとは」。テストの概要、測定内容、対象年齢について参照しました。最新の受検条件などは公式サイトでご確認ください。
当塾の見解:本文で紹介した、語句に印をつける・文脈から予想する・言い換える・本文に戻るという手順は、家庭で読み方を確かめるための提案です。特定の結果や成績向上を保証するものではありません。子どもの反応や学年、教科に合わせて、無理のない範囲でお試しください。

