さいたま市南区の小学生へ|社会の資料と本文を結びつけにくいときの家庭での確認

表や地図を見ても教科書の本文と結びつけにくいときは、資料の題名・単位・対象を確かめ、本文の一文と資料の一か所を指で対応させるところから始めます。正解を急がず、どこで迷うかを一緒に見つける方法を紹介します。
まず何を確かめる?資料を読むときの順番
社会の資料問題では、グラフや地図の内容を読み取るだけでなく、本文の説明と照らし合わせて答えることがあります。いきなり「何が分かる?」と聞くと、見る場所が定まらず戸惑うこともあります。次の順で確認すると、作業を小さく分けられます。
- 設問を確認する:「変化」「分布」「理由」など、何を答える問題かを見ます。
- 資料の基本情報を読む:題名、凡例、単位、時期、場所、対象を確認します。
- 資料の一か所を選ぶ:設問に関係しそうな線、色、項目、地域などを指します。
- 本文の一文を探す:資料と同じ事柄を説明している箇所や、関連する説明を見つけます。
- 関係を言葉にする:「本文の説明と資料のこの部分が対応している」と、根拠を指しながら話します。
すべての情報を読み取ろうとしなくて大丈夫です。設問に関係する一部分から確かめます。「答えは何?」より、「この資料は何を、いつ、どこについて示している?」と聞くと、見るポイントを絞りやすくなります。
教科書の例でどう確かめる?
たとえば、ある地域の産業を説明する本文と、産業別の割合を示す円グラフが載っているとします。これは説明のための例で、さいたま市南区の実際の統計を示すものではありません。
まずグラフの題名や凡例を読み、何の割合なのか、どの地域・時期の資料なのかを確認します。次に本文から産業について述べた一文を探し、グラフの該当する項目を指します。そして「本文ではこの産業について説明していて、グラフではこの部分に示されている」と、両方を使って説明してみます。
ここで気をつけたいのは、資料に表れていることと、そこから推測することを分けることです。割合の違いが見えても、その理由までグラフだけで分かるとは限りません。理由を問われているなら、本文に理由の説明があるかを探します。根拠が見つからないときは、無理に結びつけず「この資料だけでは理由までは分からない」と整理するのも大切です。
地図なら、凡例や方位、地名を確かめてから本文の説明する場所を探します。写真なら、撮影場所や説明文を確認します。図表と文章の対応を見つける読み方は、理科の手順や図を読む場面にも通じます。理科の実験手順を家庭で確かめる方法も、教科書の情報を順に追う際の参考になります。
家庭ではどんな声かけが役立つ?
保護者が答えを説明する前に、子どもがどこを見ているかを確かめます。たとえば、次のような聞き方があります。
- 「この表の題名は何を表している?」
- 「設問の言葉と関係がありそうな項目はどれかな?」
- 「本文のどの一文と、資料のどの部分がつながりそう?」
- 「その答えは資料に書いてあること?本文の説明?それとも考えたこと?」
指さしで答えられたら、すぐに文章で説明できなくても、読み取った場所を確認できています。「ここを見つけたんだね」と事実を受け止めてから、「本文のこの文と同じことかな、別のことかな」と次の確認に進みます。
読むのに時間がかかったり、説明が短かったりしても、それだけで理解の程度は決められません。資料の文字が小さい、設問の言葉が難しい、どこから見ればよいか分からないなど、止まる理由はさまざまです。音読後の説明に困る場合の聞き方は、音読できても内容を説明しにくいときの家庭での確認でも紹介しています。
どこで止まるかをどう見分ける?
家庭で確認するときは、正解・不正解だけでなく、次のどこで止まったかを見ます。
- 設問:何を答えるかがつかめない。
- 資料:題名・単位・凡例・対象の読み取りが難しい。
- 本文:関係する一文を見つけにくい。
- 対応づけ:資料と本文の両方は見つけたが、関係を説明しにくい。
- 表現:分かっている内容を答えの文にまとめにくい。
たとえば資料の項目を指せるのに本文の一文を探せないなら、ページ内で関連する言葉を一緒に探します。本文も資料も指せるのに説明しにくい場合は、「本文の説明と資料のこの箇所が同じ内容」のような文の型を使ってみます。一度に何点も直すより、次に試すことを一つにするのが現実的です。
学校や学習先には何を相談する?
家庭で何度か取り組んでも同じ場所で迷う、授業でどのように扱っているか知りたい、といった場合は、学校の先生や学習先に相談できます。相談するときは「社会が苦手です」だけでなく、教科書や問題の例を示し、「グラフの項目は見つけられるが、本文の説明と結びつけるところで止まる」など、観察した様子を伝えると具体的です。
あわせて、どんな声かけなら取り組みやすいか、資料の題名や凡例を確認する時間を取れるか、学校で似た場面があるかを尋ねてみましょう。家庭で見られる様子と授業中の様子は異なることもあります。困り方や対応を共有し、必要に応じて方法を見直すことが大切です。
参考として、リーディングスキルテスト(RST)の公式説明では、読解の観点の一つとして「文と非言語情報(図表など)を正しく対応させる力」が示されています。ただし、これはテストの説明であり、家庭での短い確認だけで子どもの力を判定できるという意味ではありません。テストの受検や結果の活用を検討する場合は、実施主体の公式案内で対象・方法などを確認してください。
よくある質問
資料を先に読む?本文を先に読む?
どちらか一方に決める必要はありません。設問を確認したうえで、資料の題名や単位を見て全体をつかみ、本文の関連箇所を探し、必要なら資料に戻ると行き来しやすくなります。
答えを保護者が先に教えてもよい?
答えを急いで伝えるより、まず子どもが見つけた場所を聞いてみましょう。迷っている場合は、題名や設問の言葉に印をつけるなど、次に見る場所を一緒に絞る方法があります。
本文に書いていない理由まで答える必要はある?
設問が理由を求めている場合でも、資料にない内容を断定しないことが大切です。本文や別の資料に根拠があるか探し、見つからなければ「この資料から分かること」と「推測」を分けて考えます。
家で練習しても難しい場合はどうしたらよい?
問題のどこで止まったかを記録し、教科書や問題を持って学校の先生や学習先に相談できます。家庭だけで原因を決めず、授業での様子も聞きながら、確認の仕方を調整してください。
参考資料
- リーディングスキルテスト(RST)公式サイト「リーディングスキルテストとは」(一次情報。図表などの非言語情報と文を対応させる観点を含むテストの説明)
当塾の見解:本記事の家庭での確認手順や声かけは、資料と本文の対応を見つけやすくするための学習上の工夫です。特定の効果や成績の向上を保証するものではありません。お子さんの様子に合わせて、無理のない範囲で試してください。

