文章題で「何を求めるか」が分からない子への声かけ|指示語から考える — 算数 文章題 読解力(さいたま市)

結論:文章題の「何を求めるか」は、指示語と問いの表現を一緒に確認する習慣で家庭でも見えやすくなります。責めずに段階的に声かけを。
まずは、不安な気持ちに寄り添います。文章題が苦手だからといって子どもを責める必要はありません。個人差があり、教科書表現や指示語の扱いがつまずきの一因であることがあります。以下は「読む視点」「家庭でできる確認」「教室での支援例」を分かりやすくまとめた当塾の考え(見解)と、参考となる定義や手順です。
どこを見れば「何を求めているか」分かる? 指示語と問い文の読み方は?
定義(一次情報):文章題でよく使われる指示語には「それ」「この」「あわせて」「残り」などがあり、問い文は最後付近に「何が」「いくつ」「長さは」などの語で表れます。
当塾の見解:子どもが「何を求めるか」を見落とす場合、指示語と問いの位置を分けて確認する練習が有効です。具体的な声かけ例:
- 「『それ』って文のどの語のことかな?指でさしてみて」 — 指示語を本文の該当箇所に結びつける。
- 「問いはどの言葉で聞かれてる?最後の文を一緒に声に出してみよう」 — 問いの種類を音読で確認する。
具体例:『6個のりんごがありました。3個食べました。残りは何個ですか?』
→ 指示語「残り」を本文で指さし、問い「何個ですか?」は数量を求める語だと確認する。
どう声をかけるとプレッシャーにならない? 家庭での問い方は?
当塾の見解:『ちゃんと読んで』は抽象的で子どもの不安を高めることがあります。代わりに具体的な短い質問で一緒に確認しましょう。
- 「誰のことが書いてあるかな?」→ 登場人物を確認して場面を特定する。
- 「どのものについて聞かれている?」→ 指示語を本文で探す習慣をつける。
- 「答えは数?長さ?比べること?」→ 問いの種類を分類する練習。
これらは家庭で1問につき1〜2分、声かけを続けるだけで、読む“視点”を教える手がかりになります。責めずに成功体験を積ませることが大切です。
なぜ指示語で迷うの? 教科書表現の特徴は?
一次情報(教科書の傾向):算数の文章題では、場面説明と問いが分かれていたり、代名詞(それ・この)で前の文を参照させる表現が多く見られます。これにより前後のつながりを自分で結べないと求められるものが見えにくくなります。
当塾の見解:教科書独特の省略表現や省略された主語を補う訓練が必要な場合があります。短い文ごとに主語と目的語を復唱させる練習をおすすめします。
家庭での具体的チェックリスト(1分でできる確認)
- 問い文を一緒に声に出す(何を聞かれているかを確認)。
- 指示語を指でさして、参照先の語を見つける。
- 求める単位(個・円・cmなど)を言わせる。
- 図に書き出すか、絵にしてみる(図示して視覚化)。
注意点:子どもによって得意不得意があり、ここで示した方法がすべてに効くとは限りません。改善を保証するものではありませんが、継続で手掛かりが見つかることが多いです。
教室ではどんな支援が有効?1対3程度の個別支援って何をする?
当塾の見解:小規模(講師1人に生徒3人程度)の個別支援では、次のような段階的アプローチを取ります。
- 聞き取り:生徒自身に問いを言わせ、どこでつまずくかを観察。指示語や問いの理解で時間がかかる場合は、そこに戻る。
- モデル提示:講師が指示語を本文に結びつける手順を示す(思考の可視化)。
- 反復と自立化:類題で同じ指示語パターンを繰り返し、徐々にヒントを減らす。
期待できること:個別支援は観察と即時のフィードバックが得られる点が強みです。ただし、成績向上や診断・治療効果を保証するものではありません。学習支援の計画は個人差を見ながら調整します。
どのタイミングで塾や専門家に相談すべき?
当塾の見解:家庭で数週間〜数か月試しても変化が見られない、あるいは学習を嫌がる・著しく疲れてしまう場合は、学校の担任や学習の専門家と相談してください。必要に応じて多職種(学校・塾・家庭)で対応方針を共有すると効果的です。
まとめ:まずは問いと指示語の確認を習慣に
要点を整理します。
- 定義:指示語=本文の別の語を指す言葉。問い=何を答えさせるかを示す語。
- 家庭での手順:問いを声に出す→指示語を探す→単位や図にして可視化。
- 教室での支援例:モデル提示→反復→自立化(少人数での即時フィードバックが有効)。
当塾の見解は、読解の小さな習慣化が子どもの自信につながる、という点です。なお、RSTや新井紀子氏の考え方は参考にしています(詳しくは参考資料参照)が、当塾は公式提携や公認をうたうものではありません。
相談・次の一歩(当塾のサポート例)
さいたま市での学習相談や体験授業では、まず学習の「つまずきの場所」を一緒に確認します。小規模個別(講師1人に生徒3人程度)での観察と声かけの実演も行っています。ご希望の方はお気軽に当塾の学習相談へお問合せください。
FAQ(よくある質問)
- Q1:指示語の練習はいつから始めればいいですか?
- A:低学年から始めても効果があります。文章題の指示語に慣れる練習は早めに習慣化するとよいです。
- Q2:音読ができるのに内容が分からないのはどうして?
- A:音読は文章を声に出す技能で、理解(問いの把握や指示語の紐付け)は別の力です。問いと指示語に注目する訓練が有効です(関連記事:「音読はできるのに内容を説明できないのはなぜ?」)。
- Q3:家庭で嫌がったら無理にやらせていい?
- A:無理強いは逆効果です。短時間で成功体験を作る、興味のある題材を使うなど工夫してください。
- Q4:個別指導でも伸びないときは?
- A:指導方法や学習の土台を再点検します。読む視点が整っていないと問題演習だけでは効果が出にくいことがあります(関連記事:個別指導でも伸びないときに見直したい土台)。
関連ページ
- 「ちゃんと読んで」と言う前に確認したいこと — 小学生の読解力を家庭でチェックする方法(さいたま市の保護者向け)
- さいたま市で小学生の読解力を育てる塾の選び方
- 個別指導でも伸びないときに見直したい土台(さいたま市 小学生 個別指導)
参考資料
- RST(読み方支援に関する考え方の紹介) — https://rst-web.s4e.jp/about-rst (参考:当塾が考え方を参照しています)
- 当塾内関連記事(教科書の表現や読解チェックなど) — 参考リンクは本文の「関連ページ」をご覧ください。

